2011年02月07日
【熱中症】
夏が近づくと、ニュースなどで「スポーツ中の学生が熱中症で倒れた」と報道されることが多くなります。
熱中症は、最も多くの人を悩ませるスポーツ障害であるともいえます。
どのような原因で熱中症が起こり、どのような対策を取れば良いのかなどの熱中症に関する情報を紹介していきます。
熱中症について
熱中症は、運動によって高まった体温の調整が上手くいかなくなることで起こる、スポーツの現場ではよく見られる病気です。スポーツの現場における熱中症は、対策を怠った為に発生したスポーツ障害であるともいえます。
熱中症の概要と症状
熱中症は、運動や気温などの影響によって上昇した体温がコントロールできなくなることで発生する病気です。日差しが強く湿度が高い夏場に起こりやすく、時には命に関わる事もあるほどです。熱中症の症状は、意識を失う「熱失神」、脱水症状を起こす「熱疲労」、身体の痙攣と硬直を引き起こす「熱痙攣」などがあります。熱中症を起こすと、内臓にダメージが及ぶこともあるため早急な対処を行って、被害を最小限に食い止める必要があります。
熱中症の原因
熱中症の原因として大きいのが「不十分な水分補給」です。身体の体温調節は発汗によって行われていますが、身体の水分が一定量以下になると発汗機能が働かなくなります。スポーツの指導者の中には、練習中に水分補給を行わせないケースがあり熱中症を助長する結果に繋がっている場合があるのです。また、気温はさほど高くなくとも湿度が高い場合や無風状態の日なども熱中症の原因になります。締め切った体育館のような充分な換気が行われていない室内での運動も、熱中症の原因になることがあります。
熱中症の問題
熱中症は、屋内外を問わず多くのスポーツが直面する問題になりうる病気と言えます。熱中症は、適切な対策を取っていれば充分に予防出来るものなのですがスポーツの指導者によっては充分な対策が行われないことが少なくないのです。熱中症は命に関わる事態に発展する可能性を持っている病気ですが、精神論を重んじる指導者は「我慢すればよい」と考えている節があるようです。このような、症状を軽んじる傾向こそが熱中症に伴う大きな問題と言えます。
熱中症の予防対策
熱中症は、充分な水分補給と定期的な休憩を取ることで発症を予防できます。水分を補給する際は、低ナトリウム血症を起こさないように塩水を飲むか塩をなめるなどして塩分の補給も行うように心がけます。休憩中は、アイシングをするなどして体温が上がり過ぎないように注意しましょう。
熱中症の治療
熱中症を起こして倒れるなどした場合は、日陰などの涼しい場所に運び衣服を緩めて楽にさせ、水分補給を行いながら安静にさせます。失神している場合は病院で手当する必要があります。熱中症は、汗で失われた水分と塩分の補給と冷房による身体の冷却が主な治療手段です。熱中症を起こしたら、適切な処置を行った後で病院に搬送するように心がけましょう。
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