2010年07月12日
腰椎の下部に始まり、大腿後面（太もも）を走り、下腿（ふくらはぎ）迄伸びる長い太い神経である坐骨神経の走行部位に沿って疼痛が放散する疾患です。神経痛の中でも最もよくみられる症状です。
坐骨神経の支配領域に沿って、腰部、臀部、大腿、ふくらはぎなど広範囲に痛みが放散するほか、下肢のしびれ、ふくらはぎの痙攣などをともなう事も有ります。特に咳やくしゃみをした時、歩く時に痛みが走り、ひどい場合は安静にしていても痛みを感じます。骨や靭帯の異常によって坐骨神経が圧迫を受けたり、腰部変形腰椎症や腰椎椎間板へル二アなどが原因となって起こる場合もあります。又梨状筋やハムストリングスによる圧迫にともない、痛みが起こるケースも多いです。その他悪性腫瘍、腰椎の腫瘍、感染症による神経の圧迫によっても起こる事が有ります。なお、坐骨神経は、下半身の左右どちらかに痛みが出るのが特徴です。
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